ワグナー・グループの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は、ロシアがウクライナ国境付近で自国の航空機を撃墜した可能性があると示唆した。

ロシア国営メディアは土曜日、ウクライナ国境に近いロシア地域ブリャンスク上空でロシア航空機5機が撃墜されたと報じた。 ロシアの新聞 コメルサント Su-34とSu-35戦闘機1機、およびMi-8ヘリコプター2機が国境地域上空で撃墜されたと報告した。 ウクライナは事件への関与を否定しているようだが、今回の撃墜はロシアのウラジーミル・プーチン大統領が昨年2月に開始したロシアとウクライナの紛争が続く中で行われた。

ウクライナ戦争の停滞が続く中、ロシア大統領との関係が緊迫している元プーチン大統領の同盟者プリゴジン氏は日曜日、プーチン大統領自身の部隊が航空機を撃墜した可能性があると示唆した。

プリゴジン氏は自身のテレグラムチャンネルに投稿した声明で、墜落した航空機4機の半径20キロメートル(12マイル)の中心にロシアやウクライナの防空施設が設置できるかどうかを疑問視した。

ワグナー・グループの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は、2017年7月4日にモスクワでの会合に出席している。プリゴジン氏は日曜日の電報への投稿で、ウクライナ国境付近で墜落した航空機の責任はロシアにある可能性があるとほのめかした。
セルゲイ・イルニツキー/プール/AFP、ゲッティイメージズ経由

「4 機の飛行機が落下した場所に円を描くと、この円の直径は 40 キロメートルであることがわかります (そしてすべての飛行機が正確に円の中にあります)。つまり、円の半径は 20 キロメートルです」キロメートル」とプリゴジンさんは書いた。 「さあ、インターネットにアクセスして、この円の中心にどのような対空兵器があるかを調べて、独自のバージョンを構築してください。わかりません。」

ニューズウィーク ロシア国防省に電子メールでコメントを求めた。

ウクライナ空軍報道官のユリー・イフナット大佐も日曜のウクライナテレビ出演で、墜落した航空機の原因はロシア自身の防空部隊にある可能性があると述べた。

コメルサント 戦闘機は「ウクライナのチェルニーヒウ地域の標的にミサイルと爆弾攻撃を行う予定だった」と報じた。 同紙は、ロシア当局はこれを確認していないが、航空機は「ほぼ同時に」撃墜されたと付け加えた。

ブリャンスク州知事アレクサンダー・ボゴマズは、クリンツィの町でヘリコプターが墜落し、女性1人が負傷したと電報に書いた。 ロシア国営通信社タス通信は、当局が事故の原因はエンジンの問題だと報じた。

プリゴジン氏の発言は、ここ数カ月プーチン氏との関係が悪化しているように見える中で行われた。 かつては「プーチンのシェフ」として知られる緊密な同盟者であったワグナー・グループは、冬の間を通じてロシアのウクライナ侵攻においてますます重要な役割を果たした。 プリゴジンの軍隊は、ウクライナのドネツク地方にある都市バフムートを制圧することを目指して、ロシア兵とともに戦った。

しかし、プーチン大統領とプリゴジンの関係はますます緊張しており、ワグナー・グループ創設者は親ロシア軍向けの弾薬不足を理由にバクムットから軍隊を撤退させると脅迫している。 プーチン大統領が侵攻の遅れに対する反発に直面する中、プリゴジン氏の政治的野心とされるものや悪評の高まりをめぐっても緊張が高まっている。