有名なウォール街の銀行である JP モルガンは、インドをアジア太平洋地域で今後 1 年間最も急成長する 3 つの市場の 1 つとして挙げています。 JPモルガンのアジア太平洋担当マネージング・ディレクター、フィリッポ・ゴリ氏は、「チャイナ・プラス・ワン」として知られる中国を越えたサプライチェーン多角化戦略の「最大の受益者はインドになる可能性がある」と述べた。
ゴリ氏は、インドには世界中の多くの企業が移転を検討しているサプライチェーンのかなりの部分を吸収できる規模があると強調した。 同氏はまた、アップルやテスラなどの世界的企業がインドでの製造をすでに開始しているか、検討していることにも言及した。
アジア第 3 位のインド経済は、2024 年 3 月 31 日の会計年度末までに 6.5% の成長が見込まれており、主要経済国の中で最も急成長を遂げています。 外国投資を誘致するために、インドは税制上の優遇措置やその他の魅力的な制度を提供するなどの措置を講じてきました。
ゴリ氏は、組織化されたインフラはインドが改善に注力しなければならない重要な側面であると述べた。 同氏は、ローエンド製造業が中国から撤退すると予測する一方、ハイエンド製造業はまだ大きく変わっていないと考えている。
インドを含むアジア太平洋地域では今年は取引高が低迷したにもかかわらず、JPモルガンでは同国での問い合わせや活動が大幅に増加した。 これに応じて、同行は投資銀行チームと中堅企業を中心とした商業銀行部門を拡大した。 さらに、オフショア業務を扱うコーポレートセンター事業の従業員数は、2018年の3万5000人から5万人にまで成長した。
中国経済減速の影響に関して、ゴリ氏はJPモルガンが市場での取引量の急激な減少を経験していないと明言した。 同行の主な顧客基盤は中国で海外事業を展開する国際企業で構成されており、この部門は地政学的要因の大きな影響を受けていない。
ゴリ氏は、この取引活動は中国が進行中の経済再編から生じる可能性があり、この地域での将来の事業に対する同行の前向きな見通しを示していると締めくくった。
出典:
– ロイター